NT project 寺院 庫裏

NT project Temple Living Quarter

構造/規模 :
鉄骨造 、地上1階
用   途 :
寺院, 庫裏
延べ 面積 :
200m2
NT 外観 NT 外観 NT 内観

CONCEPT

「大きな木の下」空間をつくる
歴史あるお寺の新しい庫裏として、開かれた、包容力のある、人々が集まる「共」的スペースを建築として感じさせる、「大きな木の下」空間。コミュニケーションを生み出す場の原型モデルとして、プライベート空間として寺院の「裏」となりがちな庫裏建築を、ゆるやかに共と私がつながる一体空間として新たな息吹を寺院に吹き込ませる。
「空気」で間仕切る
いかに「大きな木の下」空間の中に、プライベート空間をもちつつ、一体空間をつくるか。間仕切り壁で仕切ると個別感がでてしまい、透明性のある間仕切り壁により見通しをつくっても一体感、距離感は生まれにくい。大屋根の下にボックスを配置してもつながりという面で一体感を生み出す空間にはなりにくい。そこで、共と私の「距離感」をもたせつつ、ゆるやかに一体空間をつくるため、プランに「切り込み」をいれていく。「空気」で間仕切り、空間を分割しつつゆるやかにつながる一体感をつくりだす。
「記憶をつづる、ためる、出会える」場所
宗教的な、地域的な、歴史的な「拠り所」としての「寺院」の機能として、「記憶」という部分をクローズアップし、開かれた、宗教と並列の「記憶をつづる、ためる、出会える」場所という役割を付加する。「寺院」こそが担ってきた、宗教的な、信仰的な、儀礼的な意味合いでの「記憶」の場所を、もう少し日常の場へ開いていく。檀信徒、地域住民、住職の家族、その他来訪者が、個人もしくは家族単位で、1冊、つづっていく。法要、結婚式、座禅会などの行事のおり、その他庫裏が開いている時間に訪れてつづっていく。内容は自由、思ったこと、記録、悩み、誓い、お願い、夢、目標、etc・・・。文章や絵や、写真、その他自由につづっていく。つづりの冊子は、共スペースにためていく。冊子は、公開もしくは限定公開。つづっていく際の交流、人を知る交流、自分の過去に出会える交流、人の過去に出会える交流が、ここにくれば可能で、開かれた交流の場となり、地域や人の歴史をつくっていく場となる。失われがちな地域やつながりの記憶の場として、拠り所となる場所として、永く存在し続け、「共」的スペースでもある「寺院」に、人々が気軽に訪れ、出会える場所をつくる、という新たな寺院の役割を付加する。

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